100歳大学の歩み
1.2017年~2018年(一般社団法人・ハッピーアカデミー時代)
2019/5/1
本100歳大学は、2017年から手探りで始まった。滋賀県栗東市と湖南市にある100歳大学をモデルに公設民営をめざした。
四日市市、鈴鹿市、津市と、それぞれの市会議員にも積極的に働きかけ、地域懇談会や公開講座を実施した(とりわけ、四日市市と鈴鹿市)。
さらに公設民営の開校を念頭にカリキュラムを検討し、具体的な構想を描いてきた。例えば:
[意識改革の必要性]
[カリキュラムのコアと担当者]
意識改革・生きがいづくり(藤田)/健康づくり(藤城、音無)/社会保障を考える(花井)/
自然を知る(西垣、林、粟屋)/人生経験交流(中田、花井)/
食生活(林、中田)/身体表現(粟屋、木下)/ メディア(多田、王海)
/・農業コース(木下、匹田、花井) ・地域づくりコース(五十嵐、西垣、鬼頭)
2018年4月より平均して月に2回公開講座を持ち、「大学つうしん」も平均して月に2回発行してきた。
8月には鳥羽で研修のためのワークショップを持ち、10月にはわれわれの理念を明確にし、ホームページに掲載した。
11月には新潟県長岡市からの市議団の来訪を受け、交流を深めた。
3月3日より公開しているホームページ(100歳大学.com)の閲覧数は2019年5月1日現在で10770名、動画もその都度掲載してきた。
今後とも公設民営実現に向けて努力すると共に、全国の活動とも連携し、またその内容も多様に検討する必要があることが分かってきた。
2.2019年~(一般社団法人・100歳大学時代)
1月には大阪から支部を作りたいという話が持ち上がったこともあり、2月5日には、これまでの(一社)ハッピーアカデミーから(一社)100歳大学へと、より実態を明確に打ち出した名称変更をした。
代表理事3名を含む総勢23名で、理事会はほぼ毎週開催している。
当初考えていた、公設民営という形態に狭く限定するのではなく、本来の趣旨「超少子高齢社会を主体的に生きる仲間づくり」をめざして、行政ともコラボしながら全方位的に試行錯誤を重ねながら、可能性を追求してゆくこととなった。
4月からは、「介護から自立へ」をめざした心身機能活性化特別セミナーを企画し、3時間の実技で手の痺れが改善する等の効果が上がっている。
また四日市市市民大学に応募し、『21世紀型社会(超少子高齢社会)の到来とおらがまちづくり~世代間のつながりをもとめて~』が採用され、9月から7回シリーズの開講が内定している。
これまで無料で実施してきた公開講座も、会員登録してもらい4月からは1回500円の協賛金をいただき、会員証を発行することとした(未会員は1回800円)。
四日市市、鈴鹿市を中心に平均月2回実施しており、これは言わば「会員=わが100歳大学学生」ということで、今後の100歳大学の多様で豊かな内容を受講生と共にさぐりつつあると言える(後援は、三重県・県教委、四日市市・市教委、鈴鹿市・市教委、四日市市社会福祉協議会、鈴鹿市社会福祉協議会、鈴鹿市医師会など)。
もはやキャンパスはまちじゅうにあり、そこここに花開こうと待ち構えている高齢者の姿が目に浮かぶ。
5月には100歳大学方式のウオーキングのための下見も始めた。
当面
- 「介護から自立へ」心身をきたえよう
- 「まちじゅうをキャンパスに」仲間をつくり、学び合おう
をスローガンに研鑽を重ね、われわれの100歳大学のあるべき姿の模索をつづける。
問合せ:tsukao.happy@gmail.com、 Tel:059-382-5671、 Fax:059-384-8802 (中田)
ホームページ:100歳大学.com
参考文献:『しっとこに23号』(2019年)「100歳大学の取り組み」pp.2-3
粟屋かよ子「100歳大学のすすめ――高齢者よ、大志を抱け――」
四日市大学論集 第31巻 第2号 (2019年3月)pp.165-187