
「ヘルスリテラシー」という言葉を聞いたことはありますか?これは、健康や医療に関する情報を正しく理解し、自分の健康管理に活かす能力のことです。
健康診断の結果の見方がわからなかったり、インターネットで見つけた健康情報が正しいのか判断できなかったり…そんな経験がある方もいるかもしれません。
実は、日本人のヘルスリテラシーは、国際的に見ても低い傾向にあることがわかっています。
国際比較でわかった日本の現状
2023年に行われた国際調査では、日本人のヘルスリテラシー自己評価は10点満点中平均5.4点と、参加した6カ国の中で最も低い結果でした。
他の国々が7点台だったことを考えると、その差は歴然です。
これは、単なる自己評価の問題ではありません。他の国際調査でも、日本は欧米やアジア諸国に比べてヘルスリテラシーが低いという結果が出ています。
では、なぜ日本人のヘルスリテラシーは低いのでしょうか?
ヘルスリテラシーが低いと考えられる7つの要因
要因は一つだけではありません。いくつかの複合的な要因が考えられています。
- 情報収集・判断能力の低さ: 医療情報の真偽を判断する基準がわからない人が多い傾向にあります。
- 行動力の低さ: 適切な医療機関を受診したり、医師に症状を正確に伝えたりすることに自信がない人が多いとされています。
- デジタル活用の遅れ: 健康管理にスマートフォンアプリなどのデジタルツールを活用する人が、他の国に比べて少ないです。
- コミュニケーションへの自信の低さ: 医療従事者との対話に自信がない人が多い傾向にあります。
- 情報教育の低さ: 特に40歳以上の方を中心に、学校教育で健康や医療情報を読み解く教育を受ける機会が少なかったことが指摘されています。
- 「かかりつけ医」の少なさ: 安心して何でも相談できる「かかりつけ医」の制度が十分に根付いていないことも一因と考えられます。
- 信頼できる健康情報サイトの不足: インターネット上に信頼性の低い情報が氾濫しており、どの情報が正しいのか判断が難しいと感じている人が多い可能性があります。
ヘルスリテラシーの低さが招く健康課題
ヘルスリテラシーが低いことは、私たちの健康に直接的な影響を及ぼします。
- 健康診断やがん検診の受診控え
- 予防接種率の低下
- 誤った健康情報に基づく健康被害
これらの問題は、病気の早期発見を妨げ、健康寿命の延伸を阻む要因となり得ます。
私たちができること、そして今後の展望
個人の意識だけでなく、社会全体での取り組みも重要です。
- 学校教育での情報教育の充実
- 信頼できる情報源の整備と発信
- 医療機関と患者のコミュニケーションを促す仕組みづくり
今後、こうした取り組みが進むことで、私たち一人ひとりのヘルスリテラシーが向上し、より良い健康管理につながることが期待されます。
自分の健康を守るために、まずは「この情報、本当に正しいのかな?」と立ち止まって考えることから始めてみませんか。







