
皆さんは、今の日本で「命に関わる病気」や「介護が必要になる原因」について、具体的に考えたことはありますか?
厚生労働省のデータを見ると、私たちが直面している日本の健康の現状がクリアに見えてきます。
今回は、令和5年(2023年)の人口動態統計と国民生活基礎調査をもとに、知っておきたい日本の健康事情を解説します。
日本人の主な「死亡原因」:上位を占めるのは生活習慣病と高齢化
厚生労働省の統計によると、日本人の死亡原因のトップ5は以下の通りです。
このデータから、日本人の死亡原因は、「がん」を筆頭に、心疾患や脳血管疾患といった生活習慣病が多くを占めていることが分かります。
また、高齢化の進展に伴い、「老衰」が第3位に入っている点も、現代の日本を象徴しています。
これらの病気の多くは、日頃の食生活、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣と深く関連しています。
日本の高齢者が「要介護状態」になる主な原因
次に、命を脅かすだけでなく、生活の質(QOL)を大きく低下させる「要介護状態」になる原因を見てみましょう。
死亡原因の上位にもあった「脳血管疾患(脳卒中)」は、命は取り留めても、麻痺などの後遺症で要介護状態に繋がる主要な原因の一つです。
また、「認知症」がトップであること、そして「高齢による衰弱(フレイル)」や「骨折・転倒」、「関節疾患」といった運動機能の低下に関わる問題が上位を占めていることが分かります。
健康な未来のために、私たちができること
これらの統計が教えてくれるのは、「病気や介護の原因は、生活習慣や加齢に伴う体の変化と密接に関わっている」ということです。
【病気の予防】
- バランスの取れた食生活
- 適度な運動(有酸素運動、筋力トレーニング)
- 禁煙、節度ある飲酒
【介護予防(健康寿命の延伸)】
- 「フレイル」予防:タンパク質をしっかり摂り、筋力維持に努める
- 「転倒」予防:下肢の筋力トレーニング、住環境の整備
- 「脳の健康」維持:適度な社会参加、知的活動の継続
日本の現状を知ることは、未来の自分の健康を守るための第一歩です。これらの情報を参考に、今日からできる健康習慣を見直してみてはいかがでしょうか。






