認知症が女性に多い理由として、次の見解があります。
女性が男性に比べて長生き
男性よりも女性の方が認知症が多い理由としては、女性の方が長生きをしているからということがあります。
2020年の平均寿命では、女性が87.74歳、男性が81.64歳で過去最高になっています。
世界全体で見ても、女性は第1位、男性は第2位でした。
それだけ、女性は長生きをしています。
高齢者人口の割合に対して、女性の割合が多いためその結果認知症の患者も女性の方が多く出るということが考えられます。
女性ホルモンの減少
最後は、女性ホルモンの減少によって、認知症が引き起こされるという見解です。
女性ホルモンの中でも、エストロゲンが関係していると言われています。
エストロゲンは記憶や学習に関連した神経伝達物質で、血管拡張作用もあるアセチルコリンを保護する作用があります。
女性は年齢を重ね、やがて閉経を迎えます。
閉経すると、女性ホルモンであるエストロゲンは低下してきます。
エストロゲンが低下することで保護されていた神経伝達物質が減少し、アミロイドβが増加することにより、アルツハイマー病が引き起こされると考えられています。
アミロイドβは、アルツハイマー病の原因物質とされている脳内で作られるたんぱく質の一種です。