
私たち一人一人が、”いつまで働くか”、”高齢期にどのように活躍し続けるか”というテーマは、個人の人生設計において大きな問題であると同時に、社会にとってもこれからの超高齢未来の姿を決定づける極めて重要なテーマでもあります。
その理由は年金の仕組みや福祉サービス、また経済の成り立ちを考えても、社会を支える人と支えられる人とで構成されています。
今後、高齢化に伴って支える人が減少していけば社会としての持続性が危ぶまれます。
このことから高齢化自体をネガティブに捉える人がいますが、高齢化自体が悪いのではありません。支える人が少なくなるということが社会として問題なのです。
実はこの問題の解決の答えは明確にわかっています。
それは“年齢に関わらず働きたい人が働ける社会にする”ということです。このことは「生涯現役社会」「エイジフリー社会」という言葉で表現されて、国の雇用政策の流れもその方向に進んでいます。
しかし、実現は簡単にはいきません。いままでのあらゆる制度の見直し、変更が必要だからです。
そのあり方を模索し、少しずつその仕組みを変えていこうとしているのが、今日の現状です。