老化に伴う身体の変化-その4

⑦ 腎・泌尿器系:腎血管の動脈硬化により糸球体濾過量や腎血流量は減少し、腎機能は低下する。

健康的で安定な生活をしているときは特に問題はないが、予備能力の低下があるため、高塩分食などの負荷がかかると水・電解質バランスが崩れ、浮腫や血圧上昇が起きやすい。

若い時に比べ、一日の尿量は減るが、総尿回数は増え、一回あたりの尿量が減少する。また、夜間尿量が増える傾向にある。

膀胱の萎縮・硬化、膀胱括約筋の弛緩、男性では前立腺肥大が起こり、頻尿、失禁、排尿困難など排泄に関するトラブルが増える。

⑧ 内分泌系・生殖器系:性ホルモンは著明に低下する。

女性は閉経がある。男女ともに性機能が低下する。恒常性や生命の維持に関係の強い甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンは、加齢による変化は小さい。

⑨ 血液・免疫系:血中ヘモグロビンが減少傾向を示す。免疫機能は低下するが、自然免疫より獲得免疫に低下傾向が強く、さらに獲得免疫でも細胞性免疫が特に低下傾向を示す。

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