
”幸せホルモン“や”愛情ホルモン“と呼ばれる「オキシトシン」というホルモンをご存知でしょうか。
主に妊娠や出産時に大量に分泌される女性ホルモンですが、出産経験のない女性、男性、子どもにも分泌され、抗ストレス作用の他、自律神経の調整や痛みの軽減など、健康に対する生理作用を多く保有していることから最強の免疫力として注目されています。
オキシトシンは、脳の視床下部で生産されますが、自分で簡単に分泌を促すことができます。
”幸せホルモン“や”愛情ホルモン“と呼ばれるように親しい人や子供、ペットと触れ合う、カラオケで好きな歌を歌う、好きな曲を聴く、人に親切にするなどなど、気持ちのいいという感覚を味わうことで脳内のオキシトシンを増やすことができるのです。
「オキシトシンの生理作用」
- ストレスホルモンを下げる(抗ストレス作用)
- セロトニンを上げる(抗うつ作用)
- GABAを上げる(抗不安作用)
- ノルアドレナリンを下げる(自律神経調整)
- 脳内麻薬エンドルフィンを増やす(鎮痛作用)
また、大切な人にプレゼントを贈る、誰かのために食事を作る。ボランティアなど、相手への思いやりや親切は、双方向でオキシトシンが増えます。
他人にも自分にもポジティブに働きかける特殊な物質「オキシトシン」を活用して免疫力を高め、夫婦、家族、周りの人々みんなで幸せに健康長寿を目指しましょう。
注釈
セロトニンを増やす行為
ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの一定のリズムで繰り返し行う運動は、脳を刺激してセロトニンの分泌を促す。
セロトニン
脳内の神経伝達物質の一つでドーパミン、ノルアドレナリンを制御して精神を安定させる働きをする。
GABA
哺乳類の脳や脊髄に存在するギャバは神経伝達物質としての役割を持ち、外的ストレスに対して精神を守り、苦痛を和らげる効果があります。
エンドルフィン
エンドフィンは、「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。